今月の言葉【令和3年10月】

静岡教区 西駿組 西運寺 西沢正彦

「大丈夫」は魔法の言葉

私の父はお寺の住職と民生委員も務めておりまして、地域の困った方のお力になれるよう活動を行なっております。例えば家庭問題、介護や子育て問題等の窓口になったりもするようです。
その同じ民生委員の方に教えて頂いた言葉です。
今月の言葉「大丈夫」は魔法の言葉」を紹介させて頂きます。
少し生活に疲れてしまった方たちに、応援の意味でお伝えしている言葉のようです。
さて、民生委員の活動の中に、1人暮らしの方同士の合同の食事会というものがあります。お年を召した方が多いようですが、月に数回行っているようです。様々な理由により、お一人で暮らされている方同士が集まって、お話をしながら皆なで食事をする。1人が楽な時もありますが、やはり、皆んなで食べる食事は美味しいものですよね。私もその会に参加させて頂いたことがありますが、皆さま楽しそうに美味しそうに、何より笑顔で食べているのが印象的で、とても良い行事だなと思いました。
しかし、新型コロナウィルスにより、この1人暮らしの方同士の食事会も、やはり開催が難しくなりました。ですので、また、皆さまお一人で食事をされたり、過ごされたりする時間が、とても増えてしまったのです。その為、食事会を楽しみにしていた分、人と会い話せなくなり、とてもとても寂しく辛いという声を耳にしました。
そのような状態の方は、お年寄りの方のみならず、若い方、例えば大学生、短大生、専門学生など、1人暮らしをなさってる方もニュースでよく取り上げられています。特に昨年や今年の新入生で、新型コロナウィルス感染防止の為、学校にも行けずリモート授業。ということから、なかなか、友人もできないという方もいるとお聞きしました。

人は、孤独を感じると、いつも以上に、弱気になったり、悪い方に物事を考えてしまうことが多いことと思います。そんな時、自分自身に「大丈夫」と言ってみる。「自分は、まだ大丈夫」と声に出してみてもいいかもしれません。
本当に辛い時、悲しい時、もうダメかも知れないと思った時、無理にでも声を出して笑ってみると気持ちが楽になるとも聞いたことがあります。それと同じように、取り合えず?無理にでも?「大丈夫」と自分自身に言ってあげると、気持ちが少し落ち着くかもしれません。
この新型コロナウィルスで医療従事者の方をはじめ、飲食店の方や大変な職業、立場の方も多いと思います。更に、台風や地震等の天災地変でも、各地で被害を受けられた方も多くいらっしゃると思います。今年はこの静岡県でも熱海の台風の災害は甚大でした。身近なことでも、人間関係等、立場によって悩みは尽きません。辛いとき、苦しい時、まだ自分は大丈夫と魔法の言葉で自分を支えて、このコロナ禍や、また辛い時期をお互い乗り切りましょう。

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