第53回 少年少女講習会の様子(平成30年8月23~24日)

静岡教区教化団主催の第53回少年少女講習会が、下田市の稲田寺様・海善寺様にて開催されました。
今年の子供参加者は40名、指導員は33名です。

子供達にとって、慣れないお寺での1泊2日の生活、また初めて会うお友達が多くいる中で、不安な気持ちでいっぱいだったと思いますが、小島会長から「お楽しみもたくさんあります。皆で楽しく有意義な2日間にしましょう」とお話があり、子供達の表情も少し和らいだ様子でした。

講習会をはじめるにあたり、まずは開講式です。
子供達は、正座をして手を合わせ、一生懸命お念仏をおとなえしてくれました。

その後記念写真を撮り、班会議です。
講習会では、班の皆と行動することが多くなるので、班ごとに丸くなり自己紹介をして、班のお友達の名前を覚えました。

班会議が終わったら法式講習の時間です。
合掌の仕方、お念仏のとなえ方、礼拝の仕方を山本上人に教えて頂きました。
また、1日目の夜に「ともしびの集い」という大切な行事があります。
そこでおとなえする、月影のご詠歌も教わりました。

普段の生活の中では、なかなか経験することがないお寺での講習会。
子供達には写経にも取り組んで頂きました。
写経をする前に、写経についてと書き写す文章の意味を林上人に教えて頂いてから、写経をはじめます。
難しい漢字もあり、また使い慣れない筆ペンで写経をし、子供達にとって大変であったかもしれませんが、皆集中して、一文字一文字丁寧に取り組んでくれました。

写経が終わったら、待ちに待ったおやつタイムです。かき氷を頂き、その後はスイカ割りを楽しみました。皆スイカを割ろうと、割る側も、指示する側も必死です。
かき氷とスイカを美味しく頂き、子供達も大満足です。

その後、お風呂に入り「夕日の集い」で山田上人のお話を聞き、皆で西方極楽浄土がある西に向かい、大きな声でお念仏をおとなえしました。
「夕日の集い」の後は、念仏行道で食事会場まで移動し夕食の時間です。
食前の言葉をおとなえし、カレーと焼きそばを美味しく頂きました。

美味しい夕食を頂いた後は、この少年少女講習会でもっとも大切な「ともしびの集い」です。
阿弥陀様の智惠、慈悲を表すローソクの火が、1人1人にいきわたり、堂内はとても明るくなりました。
参加者全員で協力し、阿弥陀様に明るく正しく仲良く生活していく事を誓って頂きました。
また法式講習の時間に教わった月影のご詠歌と礼拝も、皆一生懸命に取り組んでくれました。

「ともしびの集い」を終えた後は、お楽しみの時間です。
若麻績上人が落語を披露してくれました。
子供達は蕎麦の食べ方をまねて楽しみました。
またペリーこと川村上人が手品を披露してくれました。
手品が成功しても失敗しても子供達は大喜びです。

興奮冷めやらぬなか、就寝の時間です。
今日1日無事に過ごせたことを感謝し、お十念して就寝です。

2日目

早朝、まずはラジオ体操をして目を覚まします。
その後、朝のお勤めをして、朝食を頂きました。

朝食を頂いた後は、レクリエーションの時間です。
下田の外浦海岸で海水浴をするグループと、下田海中水族館に行くグループに分かれて出発です。
天気が心配でしたが、晴れ間も見えて海水浴を存分に楽しみました。
下田海中水族館も、イルカやペンギンのショーをみることが出来て子供達は大喜びです。

昼過ぎにお寺へ戻り、掃除の時間です。
2日間使わせて頂いたお寺の本堂を、来たときよりも綺麗にを心がけ、感謝の気持ちを込めて皆で掃除をさせて頂きました。

その後、感想文を書いて、手品を楽しんだら講習会を締めくくる閉講式をして終了です。

2日間の講習会で、何事も楽しみながら、笑顔で全力で取り組む子供達の姿には心を打たれました。
また、その素敵な子供達の笑顔に元気をたくさん頂きました。
素敵な笑顔を大切に、これからも明るく正しく仲良く生活して頂ければと思います。

今回の少年少女講習会は、台風の影響も有り、予定通りにいかない事もたくさんありました。
そんな中、指導員の皆様が、どうすれば子供参加者に安全第一に有意義な時間を過ごしてもらえるのかをお考え頂き、講習中は常に子供に目をお配り頂いたこと、感謝申し上げます。

また会場としてお寺をお貸しくださった稲田寺様、海善寺様、また海水浴の休憩場所としてお寺をお貸しくださった觸光院様には感謝申し上げます。
講習中に3ヶ寺のお寺をおまいりさせて頂けた事、子供達にとっても指導員にとりましても有り難い事でありました。

また焼きそばを作ってくださいました諸先輩方、心より感謝申し上げます。

静岡教区浄土宗青年会 事務局 杉田善道

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